スピード

早くできるかどうかは上達の度合いを判断する指標になると思う.
運転:
車の場合どうしても超えられない壁がある.タイヤの摩擦円以上の力(摩擦)は発揮できないというもの.それを超えるとタイヤはスリップし,車体の現在の自転,公転,前輪の切り角,駆動輪に掛かっている加速度等これらが複合した方向にすっ飛んでいく.
もちろんきちんと操作することで,ドリフト状態やタックインとして操作できる.間違っても急ブレーキ,急ハンドル,急にアクセルを抜く等,とにかく急な操作(増やすほうにも減らすほうにも)をすると更に挙動が変化するので,何をするにしてもゆっくりと早く正確に.ということになる.
まぁこの辺でどれくらいまで急な操作をしても良いのか?は自動車学校なんかじゃ習えないので,サーキットに行ったりあちこちドライブしたりして学んでいくしかない.
が,いかなる状態においても急な操作は行ってはならず,そのためには経験をつんで学習し冷静に対処するしかないと思う.
F1なんかが速いと言ったって摩擦円を超えることはしていない.ただタイヤのグリップがすばらしく良かったり,ウィングを装着することでダウンフォースを得て,摩擦円がより大きくなるように工夫しているというだけである.

テニス:
初心者はまずゆっくりとしたボールにラケットを当てることを第一とする.次に動いているボールに当てて,スイングを学んでいく.
その過程で,どのタイミングでテークバックを行うか,インパクトポイントの仮想,重心移動,フォロースルーとその後の対処等々学んでいくのだが何かが欠けている場合,速いボールが来た場合何も出来なくなってしまう.
まずボールの飛んでくる位置に自分の体を移動しなくてはならない.それが出来ないならあきらめるか,足腰を鍛えてもらうしかない.
次にボールを相手に返すために上記した事を守りつつスイングをするのだが,ボールにラケットがあたらない,とかフレームに当たるとか,返すボールをコントロールできない.
というのは守らなくてはならないことを飛ばしてしまったり,忘れてしまったがために出鱈目なスイングをしてしまい,正しくボールが返せないということだろう.
テニスで上に書いた摩擦円に相当するものはプレイヤー自身の瞬発力だろう.特にダッシュ力.これを超える距離のボールは絶対にとることが出来ないからである.
もちろんラケットの面の大きさやガットのテンション,グリップの状態も左右するが,そんなものは二の次である.スイートスポットにミートすることが出来れば大差はないのだから.

武術に関しても書こうとしたが,いまいち上手く書けない.というかid:akatori777さんが学ぶ立場のことを日記で書いてくれているので,そちらを参考にしたほうが良いでしょう(笑)

仕事でも何でも,はやくこなそうとして(解決しようとして)出来ない場合,根本的に間違っているのか,注意しなくてはならないことが欠けていることを注意しましょう.という
自分への戒め.