危険なキムチ

より

 中国産のキムチに混入していたのは『ヒトの回虫の卵』で、原料の白菜の栽培に人の糞尿を使った(有機栽培)ことが原因といわれる。
 一方、韓国産に見つかったのは『イヌやネコの回虫の卵』。ここに大きな違いがあるというのだ。
 「人には人、犬には犬、猫には猫と、それぞれ動物によって寄生する回虫の種類が違う。人間がヒトの回虫の卵を飲み込むと、回虫の卵は小腸で孵化して、出てきた幼虫は親虫になって静かに小腸で暮らします。しかし、イヌやネコの回虫の卵を飲み込んだ場合、小腸で孵化して幼虫になっても人体は犬や猫の体内と環境が違うため、幼虫は親虫に成長できないまま、住みやすい環境を求めて何年も体内のいろいろな臓器をさまよい歩き悪さをする。これを『幼虫移行症』といいます」
 一時期、子供の遊ぶ砂場の回虫卵汚染が問題視されたのはそのためだ。魚の生食による寄生虫の感染で胃に激痛が走るアニサキス症や、キタキツネとの接触で肝臓の病変ががんのように増殖するエキノコックス症など、寄生虫が人間に引き起こす病気の大部分は「動物の寄生虫」であって、「ヒトの寄
生虫」ではない。ここが大事なポイントだ。

寒くなってきたので、体が温まるキムチ鍋を食べたいと思っていたのですが、安物のキムチは注意しないといけませんね。国産のは高そうだなぁ・・・