ローカルミニマム

ピーターの法則 創造的無能のすすめピーターの法則 創造的無能のすすめを読了。
始めは、自分の様に世の中の馬鹿さ加減を笑ったり文句を言ったりする人間には、面白いかなと思っていたのだが、逆に考えると、ある地位にあって有能であることがローカルミニマム(局所的な極値)に陥っているのではないかと思えてきた。
現場からたたき上げても、ある地位以上は管理の仕事が多くなるが、管理の仕事が上手くこなせない状態(思考・行動など)で自分が変えられないため、そこで無能が極まってしまうという具合。

また、以前会社に関して、現場や管理それぞれの道を専門として、キャリアを積んでいくのはどうか?と思っていたが、本の中で、階層を区切ることにより、下位の者(現場)は有能なまま最高の状態に留まることが出来る、みたいな感じで紹介されていた。

某元国立大学助教授の方なんかは、ある意味、己の無能(管理仕事のばかばかしさみたいなことを)を公開することで、それ以上の昇進を回避できたのかも。なんて思ってしまう次第。
結構面白かったので、もう一度読んでみたいです。